Bistro

料理をするのは本当に楽しいですね。
今日の夜は何を作ろうかな?どの食材を使おうかな?味付けはどうしよう?と作業をしている合間によく考えます。
何故、そのようなこと考えてしまうかというと、僕が版画を制作する時の行程によく似ているからなのです。あと、単に食いしん坊だという事、それと、以前ほどたくさんの量を食べなくなったので、美味しい食材を見付けて、よい物をきちんと食べたいと思うようになったということも理由の一つです。
まず、何を作るのかアイデアを練ります。作るのが決まれば、それを完成させるのに何が必要で、その材料を生かす為にこの材料を用意しないと…。色々と準備が必要ですよね。
例えば、まず鍋に水を入れ、火にかけておく。その間に野菜等を切っておく。沸騰したら別の料理が作れるように、また下ごしらえをしておく。
いたって単純なことですが、時間との勝負なのでモタモタはしていられません。
単純に、そして正確にこなすことは、きちんとした準備あってのことですよね。それがいかに大切か、料理しながら、楽しんで学べるので素敵ですよね。
ただ、これを作る!といいながら、途中でアレンジを加え過ぎたあまり、別の料理が!!!
こんなこともしばしば。でもそれも楽しいのでよし!違う方向へ行きそうになったら、半分は残して、別の物もつくる!
そうすれば2つの味が楽しめるから、これもまた素敵!

料理は、作ること以外でも、僕の作品にとっては、とても大切です。
視覚、味覚、嗅覚、を満足させ、調理中の何気ない音だって心地よい。聴覚も触覚も大切。
だから、もっともっと料理もして、たくさん吸収しよう。吸収してもっと凄いアレンジが出来るようになろう。

作品をより深みのあるものにする為に!

☆ Bistro Kiyoberto ☆


Menu (Today’s special)
break fast: パンとスクランブルエッグ、Kiyoberto自家製アイスバナナ、コーヒー。
lunch: 昨日の平岡君日報で登場したラーメン (チキン味)
dinner: 茄子とソーセージのパスタ。(キルキル特製トマトソースかけ

8月

早いもので、もう8月。
みなさんはどうお過ごしでしょうか?
アメリカへ来て、もう1ヶ月☆毎日毎日、とてもよい経験をしたり、みんなと朝まで語り合ったりと、怖いくらい楽しんでます。だから、生活面では、すでに1年近く住んでいるような慣れ方をしております。
トラブル続きの制作も、クリアする毎にまた新たなトラブル。普段、考えもしない足止めをくらうので、次はどんな事件が起こるのかを密かに期待してしまう始末。何も起こらなければ、それはそれで制作に集中できるからいいのですが、トラブルとトラブルの間の、ほんの束の間の静けさ…。
そこへ入った時の気持ちよさといったら最高です。
ただ、タイミングを逃さないように気持ちを高めたり、みんなから元気を貰ったり、そして、程よい距離感を常に持続出来るよう、少しだけ余裕を持っていたいものですね。
今は、よい感じで軌道にのれているので、一歩ずつ行程を進めていってます。
新しい作品達に出会うのが楽しみです!

そう、先週の事ですが、The Metropolitan Museum of Artへ行ってきました。
まずチケットを購入する為に受付へと向かったのですが、その方の笑顔がとても素敵だったので、僕も負けないくらい満面の笑みで、こんにちは!と挨拶をしました。
すると、『あなたは先生ですか?』といきなり聞かれました。だから、とっさに『そうですよ』と返事をしてしまいました。何故、僕が先生と思われたかは、たぶんお会いした事のある方は察しがつくでしょう…。
それで、入館料が半額になり、ちょっと得をしちゃいました!
この美術館はとても広く、隅から隅まで制覇するとなれば、1日あっても足りないくらい!
だから、自分の行きたい箇所を、前日にある程度、調べておきました。
まず、奥の方にある近代美術からと思い、ギリシャ、ローマ時代の彫刻のある部屋を通過しようとしましたが…なんということでしょう!!通過する事なんて出来ないくらい綺麗で気になる物を発見!結局全て観てしまい、気付けばこの場所だけで2時間近く経過。これは完全に1日コースになると覚悟し、丁寧に、慎重に、様々な時代へと冒険をしていました。
そして、日本の美術コーナーに入り、ゆったりと浮世絵、掛け軸等を観ていたら、あるカップルが話かけてきました。
『あなたは日本人ですか?僕達と写真を一緒に撮ってほしい!』
2人は、とても日本が好きなようで、いつか日本に行く為に勉強中らしいのです。友達に1人だけ日本人がいるけど、その人は目も大きく、日本人の顔をしていないとのこと。
僕を見た瞬間、2人の思い描く日本人の顔と一致したので、思わず声をかけてしまったそうです。それから一緒に写真を撮り、作品も一緒に鑑賞しました。
さすが日本好き!と思うくらい絵について詳しく、おまけに、見た目はバリバリのスペイン人が、仕草や雰囲気も日本人そのもの。少し違和感はありましたが、ずっと一緒にいると、日本人だと思うくらいです。
そこまで日本に魅力を感じてくれている事に、凄く嬉しい気持ちになったと同時に、2人の母国に対する本当の愛を感じました。
そして、意外と若い感じに映って見えたので、歳を聞いてみたら、なんと2人ともまだ18歳でした。歳なんて関係はないけど、ちょっぴり自分というのが小さく感じました。

別れ際、2人は軽く会釈をして去っていきました。

とても素敵な出会いから10分後、またも同じように写真を撮りたい!と、いかにもパワーがありありの韓国のおばちゃん軍団に出会ってしまいました。
凄い力でひっぱられ、おばちゃんの群れの中へ。僕がカメラを向く前に1ショット!!!
そして、僕にそのカメラを渡し、みんなを撮ってくれ!と。
結局、みんなで記念撮影する為のダシに使われていようとは…。
先ほどの出会いまでが薄れてしまう。
ここは早く立ち去らなければ…とカメラを構え、デジカメではない事に気付いてしまう…。
インスタントカメラは、撮り終えて現像するまで確認が出来ません。
ココから先はみなさんの想像にお任せいたします。
おばちゃん達はその写真を観てどう思うのでしょうか???
帰ってからのオ・タ・ノ・シ・ミ☆

こうした様々な出会いがあった中、一応、全ての場所は何とか鑑賞出来ました。
だけど、また時間をつくってここへ来よう!
ゆっくり時間をおいて観れなかった作品に会いに☆

美術館のroof gardenからの眺め



夕日が沈むマンハッタン☆


roof gardenにあるフランク・ステラ作品

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Museum

テスト、テスト、テスト…。
どうやら、かなり仕事がたまって追い込まれているようです。
今日、僕が魘された夢で、それは、机に向かってテストを必死に解いてるというものでした。
確かにやる事は多いけど、まさか夢にまで出てくるほどの事とは思っていなかったので、正直
驚きました。ただ、やる事は分かっているし、それだけ頭の中も作品で一杯になってきたのは、いい傾向ですね。かえってスッキリした気分になりましたね。

今日は、みんなで、NYのWhitney Museum of American Art に行きました。
やはり美術館でもらえるパワーはものすごい!本物の作品を前に、時が止まったかのように釘付けとなり、素直に感動します。落ち込んでいる時は元気になるし、元気な時はさらに元気になります!
今よりずっと生きて行くのが厳しかった時代に、それでも作品をつくっていたんだなぁーっと、言葉ではとても言い尽くす事は出来ない重みが、どの作品からもジワジワと伝わってきました。
まぁ、それだけではありませんが…。
今の僕は、その作家からしてみれば経験すらしていないのに、勝手に、そして自由気ままに飛び回る鳥さんみたいに映るのでしょうか?
たとえ、そのように映ったとしても、苦労するのはみな同じだし、僕は美術館に飾られている作品達を観せてもらって、確実に学んで制作をする事ができます。
こんなに幸せな事はないでしょう?それを生かして、自分の作品をより魅力ある物にしていくだけの力が僕にはあるんですよ!!!
もちろん、レコルテのオーナー、U氏、個展をいつも観にきてくれるお客さん、友人、様々な方の支えが、僕にとっての大切な支えとなっているので、本当に有り難いと感謝しています。

この時代に残されている作品のように、本当に良い作品なら、必ず他人の手によって残されるもの。それは作家が決める事ではないと…ある方が言っていました。本当そうですよね。
美術館のコレクションを観て色々と考えてしまいましたが、それだけの価値のある物にたくさん出会う事の出来た1日でした。
おっと、作品をつくる時間となりましたので、そろそろ行ってきます!
みなさん、素敵な1日をお過ごし下さいませ!

かわいい作品たち

今日のきよし

素敵な1日がはじまりそうな予感と共に、目が覚めました。
今日の僕の頭の中はいつもと少し違っていて、作品のネタとなるモンスター達が増えすぎた為に、自分でも手におえない日々が続いていた昨日までとは一転!とてもスッキリしていて、気持ち良く作品を進める事が出来ました。
この感じを掴めると、かなりスムーズに制作が出来るので嬉しいです。
と言っても、明日まで持続しているとは限りませんが…。
それと、もう一つ嬉しい事が!
朝、気まぐれなお嬢さんが久しぶりに立ち寄ってくれました。

大切なお道具箱!!!

昨日は朝から制作をしていました。
とても天気が良く、清々しい朝の光を浴びながらのスケッチをしていました。
すると、何処からともなく気配を感じたのですが、辺りを見回しても何もいません。声も聞こえたような気がしたし、変だなぁ〜と、ドアを開けると、とても綺麗で品のある女性が座っていました。
瞳はゴールドで、シルバーのフサフサした毛。じっと僕を見て、何か言いたそうにしています。
僕が『入っておいで!』と言うと、ユサユサとシッポを靡かせて近寄ってきました。すごくなついてきて、それが可愛いのなんの。
ちょっと遊んだあと、僕は制作を開始しました。
それでも、何処かに行くわけでもなくそばにいたのですが、気付いたら姿は無くなっていました。
そして、昼を過ぎた頃、また遊びにやってきてくれ、この日は4回ほど、やってきては遊んで消え、遊んで消えの繰り返しでした。
今日も朝から来てくれると信じて制作していましたが、とうとう1回も来てくれませんでした。
僕の心を奪っておいて、それはないだろ!!!
気まぐれなお嬢さんに明日は会えるかなぁ?

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