素敵な1日がはじまりそうな予感と共に、目が覚めました。
今日の僕の頭の中はいつもと少し違っていて、作品のネタとなるモンスター達が増えすぎた為に、自分でも手におえない日々が続いていた昨日までとは一転!とてもスッキリしていて、気持ち良く作品を進める事が出来ました。
この感じを掴めると、かなりスムーズに制作が出来るので嬉しいです。
と言っても、明日まで持続しているとは限りませんが…。
それと、もう一つ嬉しい事が!
朝、気まぐれなお嬢さんが久しぶりに立ち寄ってくれました。
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昨日は朝から制作をしていました。
とても天気が良く、清々しい朝の光を浴びながらのスケッチをしていました。
すると、何処からともなく気配を感じたのですが、辺りを見回しても何もいません。声も聞こえたような気がしたし、変だなぁ〜と、ドアを開けると、とても綺麗で品のある女性が座っていました。
瞳はゴールドで、シルバーのフサフサした毛。じっと僕を見て、何か言いたそうにしています。
僕が『入っておいで!』と言うと、ユサユサとシッポを靡かせて近寄ってきました。すごくなついてきて、それが可愛いのなんの。
ちょっと遊んだあと、僕は制作を開始しました。
それでも、何処かに行くわけでもなくそばにいたのですが、気付いたら姿は無くなっていました。
そして、昼を過ぎた頃、また遊びにやってきてくれ、この日は4回ほど、やってきては遊んで消え、遊んで消えの繰り返しでした。
今日も朝から来てくれると信じて制作していましたが、とうとう1回も来てくれませんでした。
僕の心を奪っておいて、それはないだろ!!!
気まぐれなお嬢さんに明日は会えるかなぁ?
みなさん、こんにちは!
しばらく日報を書いていませんでしたが、先週のそだきよしをどうぞご覧下さい。
NewYorkへ行く朝、いつものバス停の近くにある店で、コーヒーとお水を買います。そこはコリアンのおじちゃんが長年やっている、小さな小さなお店です。奥には奥さんがいるのですが、なかなか表へ出てこない為、まだ会った事はありません。
レジやコーヒー等を入れるのはおじちゃんの仕事で、どうやら、奥さんは、サンドイッチを作っているようです。
このおじちゃんは、必ずと言っていいくらいお客と会話を楽しむのが日課で、誰が並んでいようと話をして列を作ってしまうのですが、大抵の客は常連さんなので何も気にせず順番を待ちます。
僕の前に5人…。レジへ辿り着くまで運が悪ければ、ざっと15分はかかります。僕はその間、どんな事を話しているのかを英語の勉強も兼ねてヒヤリング!おじちゃんの英語は少しぎこちないけど、単語をはっきり言うので聞き取りやすい。
ようやく僕の番になり、ペットボトルの水をポン!と置くと、『コーヒーブラックだろ!」と聞いてきたので、僕は『もちろん!』と答え、『でも、何で分かったの?』と聞き返したら、『この前もそうだったじゃないか!それにそんな格好してるしな。』と。甚平にジーンズと、おじちゃんからしてみれば、さぞ不思議に映ってたんでしょうね。
それから、少し会話を楽しみ、火傷するほどの熱湯コーヒーを入れてくれて、おじちゃんが「今日もよい一日を!ア・リ・ガ・ト・ゴ・サ・イ・マ・ス。」
僕は「おじちゃんもね!」そう言ってバスへ乗り込むのです。
バスの中、ようやく適温になったコーヒーとスケッチブックを持った僕は、作品のイメージを考えながら鉛筆を走らせます。
しかし、アメリカの広大な空に浮かぶ雲と一緒に、僕の記憶も少しずつ流され、気付けば夢の中へ…。
週末は、チェルシーやSOHOの近くでアンティーク市が開催されているので、掘り出し物を探しに行きました。
様々な物が、ギュウギュウにひしめき合う中、お目当ての物を発見!!1
しかし、それは売り物じゃない!と言われ、それなら一緒ににならべるな!と、ちょっとばかりムカッときましたが、隣を見るとまた興味をそそる物がわんさか。
そんなこんなで、ちょこちょこ買い物をして満足した後、いよいよ本題の画材屋巡り。
やっぱり画材屋さんは楽しいし興奮しますね。今、必要な物ではないのに無性に欲しくなるし、まず、どうしても必要な物の場所へ行かないと買い忘れてしまうくらい目移りしてしまいます。
実は、前の日報で、無いものを探すより、あるもので制作を楽しめ!みたいな事を言ってましたが、何だかどうしても諦めきれずにこの画材屋に来たのです。
すでに無い事な分かりつつ、それでも少しの期待を込めて店内を物色しましたが、やはり何処にも無かったので、新しいやり方を考える為に商品棚を眺めながめていました。
ふと、手に取った物と、僕がこっちに来てから手に入れた物をMixしたら使えるんではないだろうか?
薬品にはDANGER!と書いているけど、きっと大丈夫に違いない。これはやってみるしかない!それだけの価値はあるとさっそく購入し、急いで家に帰りました。しかしその日は疲れていたらしく、実験する力が残っていませんでした。
次の日、実験開始…。
薬品を混ぜ合わせ、プレートに定着するのを待つ………。よく定着させるため、1日くらい寝かせてあげないといけない事を忘れていて、この結果は翌日に。
もどかしい気持ちを押さえつつ、少々上の空の中この日は他の制作を続けました。
はやく結果が知りたいなぁ。
翌朝、いよいよ実験再開!
丁寧に丁寧に行程を踏んで、作業を進めました!予想を遥かに上回る出来に、一人でガッツポーズ。
まだまだ完璧ではないので、少しずつ理想に近くなるよう実験を重ねていくつもりです。
先週は、モヤモヤとイライラがずっと僕を苦しめていて、作りたい作品があるのに進められず、悔しい気持ちと、道具が無ければ自分の作品は何も出来ないのか!!!とすごく情けない気持ちでいっぱいでした。
きっといつかはこの道具も無くなるかもしれないし、現に今も入手が困難になりつつある。普通に考えれば、この版画が無くなるのもそう遠い話ではないんだろうな。
この前紹介した、BriceのやっているREMBRANDT GRAPHIC ARTSも、近いうちに閉店する事を聞かされ、本当に残念でなりません。版画をする作家が減れば、もちろん店は経営出来なくなる。これもまた悔しい事ですが、でも、この僕をここまで惚れさせた版画を無くならせない為に僕が出来る事はたくさんあるはず。
作品はもちろん、材料は大切に大切にしていきたいと思います。
Tags: 版画
朝、シャワーを浴びてから、ご飯、そしてコーヒーを飲み、その日最初のスケッチ!
こうして、そだきよしの一日はスタートします。
調子が良いか悪いかは、初めの一筆で大体分かります。
環境はGood! New Yorkも近く、毎日が充実しています。
しばらく涼しい天気が続いたのですが、やっぱり夏!どんどん暑くなってきますが、湿気があまりないおかげで快適に過ごす事が出来ています。
僕のやっているリトグラフという版画は、結構面倒な行程を踏まなくてはいけません。
とはいっても、版画をしている作家はその行程が好きでも嫌いでも、作品になった時の喜びを分かっているので決して苦にはならないし、版画でなくても自分のやりたい仕事をしている人は、辛かろうと、それを楽しんでいるのと同じですよね。
もちろん、行程全てが好きな作家もいると思うので、あまりそこにはふれないようにして…。
版画の材料は、というと、これも様々で、日本にあるからといって、こちらにあるとは限りません。逆をいえば、日本では手に入れる事が出来ない物が手に入る!
なんと素晴らしいんでしょう!!!だから、同じ物をムキになって探すより、その成分に近いものを見つけるか、もしくは、新しい技法を考えるか…やり方はどうであれ、違う環境で制作出来る事を本当に楽しまなければ損ですよね。
その為に、違う国の文化や、もちろん日本の事をもっと多く知っておかなければ。
自分のやっている事を、違う国の作家達にも伝えたいし。
世界には何事も真剣にやっている人達がウヨウヨいるので、その人達からも吸収し、学んで、成長していく。これから、何年も、何十年も…。
僕を応援してくれている方々、これから出会っていくであろうたくさんの方々も、僕が分からない事があれば、どうぞご指導、ご鞭撻を!僕も常に素敵な作品をお観せ出来るようにしますね。
ちょっと硬い文になりましたが、9月には、U.S.A帰国後すぐ、GALERIE RECOLTE にて個展を開催いたします。ベルギー、フランス、そしてアメリカで制作した作品を発表しますので、どうぞお越し下さい。
今は作品のイメージをこれでもか!というくらい溜め込みつつ、制作を進めています。
頭の中は?というと、僕の作品をご覧になられた事のある方はおそらく分かるのではないかと……。
そうです。僕の頭の中は、作品に出てくる、この世の物とは思えないほどキュートなモンスターがウジャウジャ彷徨っています。『俺を作品にしてくれ!』『いやいや、私を作品にしなさい』と…!!!
頭を割ってお見せできないのが残念ですが、素敵な作品となり、みなさんにお会いできるのを心待ちにしております。
日程など詳しい案内は、またお知らせしますね。チャオ!
今回は、毎日とはいかなくても、アメリカでの様子を伝えていこうと思います。
昨日、New Jersey の版画店(REMBRANDT GRAPHIC ARTS)に行ってきました。
工房のサイトでは、たくさんのToolがアップされてたので、店内には、所狭しと、綺麗に並んでいるんだろうと思っていました。
しかし、いざ行ってみると、元は牛小屋だったの?と言いたくなるような大きい小屋の中に店はありました。そのだだっ広い店内のあちらこちらにインクやら道具が適当に置いてあり、流石アメリカ!豪快やなーっと感じました。
大きな棚に埃被ったかなり昔のインクがたった1缶。かと思えば隣りの棚には段ボールに入ったままの道具がわんさかあったりと、まさに版画用品の宝探しのようでした。
ようやく宝探しが終え、この店のオーナー(Mr.Brice)に『全部でいくら?』と聞くと『値段を調べるから待ってて!』と言われ、再び宝探しを開始!
『あ!これもほしい。あれもほしい。』と後から次々に持ってくるので、計算中の彼は、
『それはあげるよ』『あーそれもあげるよ』と連発!!!
そんなにいいのー?と思いつつ、満面の笑みで『Thank you!』と僕も連発!!
本当に楽しかった。Briceさん、ありがとう!また近いうちにお邪魔するよん。
Tags: New Jersey, 版画